「おめでとう!」お店のオープンを祝福する華やかなギフトとして、最適といわれる胡蝶蘭。
新店には必ずといっていいほど、優雅な胡蝶蘭がお祝いとして飾られています。
美しい花々が数ある中で、なぜ胡蝶蘭が開店祝いに縁起が良い花として選ばれるのでしょうか?
その人気には、8つの理由があります。
①花言葉は「幸福が飛んでくる」
胡蝶蘭の花びらは、蝶が舞う姿を連想させるため、幸せが舞い込んでくると考えられ、花言葉の由来になったといわれます。
②蘭は「繁栄」を象徴する花
古代ギリシャから「子孫繁栄」と縁が深く、当時の若い女性は蘭の花を食べていたとされ、そのイメージは現代にも受け継がれています。
③蘭は長く咲き「安定」を招く
季節をとわず、かんたんなお手入で開花から1~2ヵ月咲き続けて育てやすく、家庭・お店・会社などが「安定」するという意味もあります。
④蘭は「美」と「愛」のシンボル
学名「ファレノプシス・アフロディーテ」は、愛と美の女神アフロディーテにちなんでいます。また、左右対称の花は「完全な美」を表します。
⑤蘭は「高貴な気品ある」花
胡蝶蘭の原種は19世紀前半にアジアの熱帯からヨーロッパに渡って品種改良され、貴重な美しさから、高貴・気品を表す花となりました。
⑥胡蝶蘭は花粉や香りが少ない
飲食店やクリニックなど、花粉が多い花・香りが強い花は好ましくない場合でも、胡蝶蘭(コチョウラン)は花粉や香りがとても少なく適しています。
⑦ピュアな「清純」を意味する白の胡蝶蘭
白の胡蝶蘭は、「清純」という花言葉とあわせて、「飛んできた幸福が長く続く」ように祈る贈り物ともなり、おめでたい印象が強まります。
⑧「あなたを愛する」心をこめたピンクの胡蝶蘭
優しいピンクの胡蝶蘭は、祝福と繁栄の願いだけではなく、贈る相手への愛情や温かな思いも伝えることができ、大切な人にぴったりです。
●開店祝いの胡蝶蘭の贈り方はどうするの?
開店の通知は、1か月前くらいが一般的でしょう。
その連絡を受けたら、早めに胡蝶蘭を扱っているショップ・会社を調べ、予約をしておくと安心です。
お店の方は準備で忙しいことを配慮して、受け取り可能な日を確認して、お届け日時も相手に伝えると良いですね。
お店に胡蝶蘭を置くスペースがあるかも確かめ、場所に合うお花のボリュームを選ぶことも必要です。
たくさんのお花が届く開店時、特にビジネス用ギフトには、立て札に「祝開店」などのお祝い文言と
贈り主の名前を記して立てるのが礼儀となります。
お祝いの胡蝶蘭は、「割れない数」として、奇数の本数が理想的です。
3本立ての胡蝶蘭は最もよく選ばれており、ゴージャスさを演出したい時は5本立てがふさわしいでしょう。
●胡蝶蘭の開店祝いの相場はどのくらい?
お店のオープンを祝福する胡蝶蘭のギフトは、1万円~3万円の予算が平均といわれています。
目安としては
友人の場合1万~3万円
親族の場合2万~3万円
ビジネスの場合
中小企業対象2万~3万円
大企業対象 3万~5万円
贈り先のお相手とのおつき合い・お取り引きや、お世話になっている程度によって、予算を合わせるといいですね。
●開店祝いを贈るタイミングは、いつがベスト?
オープン日の1週間前~前日が、贈り物に一番良いとされています。
お花のギフトの場合、お届けが早すぎると、きれいな状態でお店に飾れなくなる可能性があります。
遅すぎる到着では、開店日にお店を飾る機会を逃してしまいます。
開店日に贈るのも、問題ではありませんが、届く時間帯によっては当日に短時間しか飾れなくなるかもしれません。
オープン~1週間くらいまでは来客の多い期間で、その間に美しく咲いている状態がベストです。
もし、お店のプレオープンがあれば、その当日に贈るのも良い方法です。
胡蝶蘭の彩りで、華やかにプレオープンを盛り上げられるでしょう。
万一、贈り物が間に合わなくても、開店日から数日以内ならば、遅れてもだいじょうぶです。
お店の方にとって、開店祝いは遅くなっても嬉しいものです。
●開店祝いのマナー・タブーは?
大事なお祝いの胡蝶蘭は、マナーを守って晴れの場にふさわしく贈りましょう。
まず、相手の名前・店名・社名・役職名などを、しっかり確認しましょう。
祝福の贈り物なのに、間違いがあっては、とても失礼にあたります。
ミスのないよう、漢字・つづりは十分に確かめましょう。
また、開店祝いの花全体やギフトラッピングは、赤一色にならないよう、気をつけましょう。
赤は、お店には望ましくない「火事」「赤字」を連想させるため、タブーとされています。
お花に添えるメッセージも、忌み言葉には注意しましょう。火事に関連する「火」「煙」「燃える」「焼ける」、
ネガティブな「倒れる」「負ける」「破れる」「壊れる」なども避けるべきです。
幸せが舞い込む願いをこめた胡蝶蘭に、きっと「ありがとう」の笑顔が咲くことでしょう。